基礎知識

09 銀行

  • 会社を設立しないと法人口座は作れません。
  • 法人口座を開設するには、SEC登記、ビジネス・パーミット、賃貸契約書ここまではMUSTです。会社概要やWEBサイトも見せてくれ、と言われます。日本と同じです。
  • 法人口座の開設には、役員全員の署名が求められます。口座の開設は、法人にとって取締役会で決定するべき重要事項のひとつです。2/3の署名で納得してくれる支店は少ないです。
  • 個人で口座を開設するには、在住者であることが条件です。ACRカードでOKのところもあれば、9Gビザを出せというところもあります。支店単位の判断なので、対応もまちまちですが、ACRは必須と思ったほうが良いでしょう。
  • 法人口座の場合は、署名者が日本在住であっても認めてくれることもあります。ただ、いつでも、どの銀行でも認めてくれるわけではありません。基本的に、非居住者にサイン権を渡すのは、銀行は嫌がります。支店長の判断となります。
  • 小切手をいまだに手書きで書いているところは、ツールを使って印字する方法に切り替えたほうが良いでしょう。今はどの銀行も、訂正された小切手を認めません。万が一、スペルを間違えたりすると、その小切手を取りに行き、再作成し、再提出し、取引先に連絡するなど、工数がかかります。
  • PhilippineとかFortyとFourのつづりとか、間違えないようにしましょう。
  • 金額を英文で書いた最後は、Onlyをつけましょう。Ten Thousand Only。そうしないと、加筆される可能性があるため、銀行は受け取ってくれません。日本語でいう、「也」みたいなものです。「〜ぽっち」という意味ではありません。
  • 小切手に、フリクションペンで署名をするのはやめましょう。以前、白紙の小切手にフリクションペンで署名をし、あとから金額をプリンターで印字したら、署名が消えてしまいました。
  • 小切手に慣れてくると、小切手帳をさっと取り出して目の前で切って渡すのが格好いい!と思う人がいらっしゃいます。あれは逆に、格好が悪いからやめたほうが良いです。小切手というものは会社の経理担当者が、相応の処理をした上で出すものだから、社長が切ると、会社が薄っぺらく見えてしまいます。
  • 日付の書き方は、いろんな書き方があるので、自分で決めておいたほうが良いでしょう。おすすめは、Mar 5, 2016の形式です。 3/5/2016とか書いちゃうと、何月何日なのかわからなくなります。スラッシュも見づらいから使わないほうが良いでしょう。
  • MC(エムシー)というのはManager's Checkの略で、銀行降り出しの小切手のことです。一般の小切手と異なり、不渡りの可能性がゼロなので、信用度が高いです。あなたが10万ペソを銀行に持って行き、銀行があなたの代わりに10万ペソの小切手を発行します。手数料は、50ペソ程度。
  • いくらMC(Manager's Check)であっても、BDOのMCをメトロバンクに持っていくと、換金するのに、一般の小切手と同じ3日を要します。BDOのMCなら同じBDOに持っていけば、即換金可能です。
  • 銀行振込はフィリピンでは一般的ではありません。理由①通帳に振込人の名前が印字されないため、誰が振り込んだのか全くわからない。②送金側、受け取り側双方に手数料がかかり、取引上トラブルとなる。よって、入金票をスキャンして相手の送信するという手間をかけなければ取引が認識されません。フィリピンでは、銀行振込より小切手の方が「払った」「受け取った」が明確です。
  • メトロバンクは、未記帳取引が15個程度になると「合算記帳」をします。たいへん不評です。
  • BDOはオンライン納税をするのが大変です。一旦、子会社のCHINA BANKに送金し、そこから税務署に納税するという二度手間を踏まなければなりません。オンライン納税という面では、メトロかBPI、RCBCがよいでしょう。
  • BDOの利点は①支店数が多い②給与振込を24時間受付。オンライン納税は不便で、給与振込システムを使う為の最低預金高の縛りもきついです。
  • フィリピンの銀行の通帳は、相手の名前が印字されないため、通帳のリコンサイルにかなりの手間がかかります。毎月1件2件の「不明支払い」「不明入金」が出てくるのが普通で、解明するのが一苦労です。
  • 発行する小切手も、受領した小切手もすべてスキャンし他方が良いです。フィリピンの銀行の通帳は、相手の名前が印字されないので、こうするしかありません。
  • 350ペソとか1050ペソの不明引き落としがあれば、それは小切手帳の代金です。各行、小切手帳は1冊350ペソです。
  • 銀行預金には、月末には利息がきます。利息に対する税金は20%。これは最終源泉なので、この利息収入は課税所得には含みません。
  • 銀行各社はオンラインのシステムを持っていますが、ID、パスワードをもらって実際に使うまでは、簡単ではありません。なんだかんだと書類を突き返してくる、パスワードを取りに行くにも委任状がいる、指定したIDを使わず連絡もなく勝手に変えてくるなど、苦労します。
  • 銀行各社はオンラインのシステムを持っていますが、パスワードを3回間違えるとロックされます。忙しい時にロックされてしまうと、数日は使えなくなるので、急ぎの支払い、特に税務署の支払いは、絶対にロックさせないように気をつけましょう。
  • 納税の期限が10日だとしても、銀行は午前11時ごろに受付を終了するので気をつけましょう。1日遅れればとにかく40%くらいはとられるから、納税だけは前日までに全て済ませるのが基本です。
  • フィリピンの銀行のWEBシステムは、しょっちゅう落ちます。日本では考えられないことですが・・・。
  • 銀行のテラーはおしなべて態度が悪いです。銀行というのは使いの者が行くところだから、テラーの方も見下す癖がついてるようです。待ち時間も長く、テラーの態度も悪いので、銀行は誰かに頼んだ方が良いでしょう。
  • ATMカードは使わない方が良いです。引き出せる限度額が小さいとか、金が出てこないとか、カードが戻ってこないとか、トラブルが多いです。解決するのに、何日もかかります。ATMは使わずに、小切手を切って、日中に誰かにおろしに行かせましょう。