DOLEにおけるAEP申請が複雑化 – 2025年

申請代行業者は許可制へ

2022年7月頃より、AEPを(就労許可)の取得を、代行業者などに依頼する場合、その業者はDOLEへ登録することが義務付けられました。

申請手続きが、かなりの複雑化-2025年

2025年2月の改正でAEPの申請手続きがかなり複雑化しました。
(以前の手続き)
DOLEにて所定の資料を提出すればよく2ヶ月ほどでAEPカードが発行されました。
(2024年ごろ)
外資100%企業であっても新聞広告を出すように指導されるようになりました。
(2025年)
2025年1月25日にDepartment Order No.248が発行され、大幅に手続きが変わりました。
この通達は重要ですのでDepartment Order No.248全文和訳を掲載しました。

①Philjobnetへの求人広告の掲載
②PESOにて登録及び求人広告の掲載
③一般新聞へ求人広告の掲載
④DOLEへ所定の書類と共に申請
⑤DOLEのレビュー、承認
⑥支払い
⑥AEPカードの発行
このように、AEPの申請をする前に3箇所で求人広告の掲載をすることが義務付けられました。
①のPhiljobnetというのは聞き慣れない名前ですが、こちらはDOLE本体が運営する全国的なオンライン求人プラットフォームです。
登録はオンラインで可能で、それほど困難ではありません。
②のPESOという機関も聞き慣れない名前ですが、こちらはPublic Employment Service Officeの略で、各地方自治体(LGU)のもとにあるDOLEの出先機関となっています。Philjobnetが全国規模であるのに対し、こちらは地域単位です。
③の一般広告はビジネスミラー紙やマニラブリテン紙など一般の新聞広告です。こちらも出稿、支払い、証明書の取得など手間はかかるものの、従来からあったステップですのでそれほど問題はありません。

現在、大きな問題となっているのが②のPESOオフィスです。
オンライン化されていないため、なにかあれば毎回、管轄のPESOオフィスを訪問しなければなりません。
PESOは地域単位であるため、各所によって業務フローが異なるため、毎回具体的なフローを直接訪問して聞き取りしなくてはならないという事態になっています。
新しい規則であるためDOLE、PESO双方の担当者も要領を完全に理解しておらず、適切なフローが確立されていません。
PESOにアカウントを開設するにあたり、DOLEからEndorse Letterなどを得なければならないなど、PESOはDOLEと連携して動くのですが、その連携が非常に悪いです。
この件について、DOLEのやPESOに問い合わせてもずっと話し中か、誰も電話に出ない状態です。メールをしても返事は来ないなど、コミュニケーションが破綻しています。

今後AEPの取得には4ヶ月ほどの時間を見ておくことをお勧めします。