PEZAに関する問題

1万平米の工場にも百平米のIT企業にも同じ書類を要求するため、IT企業に取ってみれば、操業許可取得に際してかなり理不尽な作業が発生します。

例えば、どこに行けば会えるのかわからない特定資格者の署名を要求されます。
PCAB認定工事業者。ほとんどの施工業者はこの認定をもっていません。探すのが大変です。
安全管理主任者。いままで出会ったことがありません。
弱電エンジニア。たいへん数が少なく、見つけ出すのは至難の業です。

にもかかわらず、これらの署名が無いと基本的に、申請は通りません。

と、思いつく例をいくつか挙げてみました。
フィリピンでの事業とは、一事が万事、このような感じです。
一般的に、事業を立ち上げてから1年から2年は、おそらく毎日がトラブルの連続であるといっても過言ではありません。そして、多くの場合、多額の金銭を無駄に消費し、精神力を消耗します。

これら、「誰も教えてくれなかったルール」や「進出する前には想定すらしていなかった常識を超えたトラブル」に、日々粛々と対処し続けた者だけが、晴れてフィリピンでの事業の継続を許されるのです。

この記事は2014年頃に作成したものの転載です。物価、時代背景などは当時のままですのでご了承ください。