【XERO使い方講座】その1

会計ソフトウェアXERO(ゼロ)の使い方講座です。
難しい話は横に置き、簡単な取引を一通り実際に入力してしまうのが、XEROの使い方を理解するための最速の方法です。
事前設定などは行わず、極力デフォルト設定のままで進めます。
この講座を終了するのに要する時間は2時間ほどです。わずか2時間でXEROの基本的な使い方を知ることができます。
実際に、私の会社で会計スタッフを採用した時に研修で使用している題材を日本語化したものです。

通貨はフィリピンペソで記載していますが、別の国の通貨であっても特に内容に影響はありません。

なお、効率的な習熟のため、最初の3ヶ月分についてはVAT、源泉税は無いものとし、後半の3ヶ月についてはVAT、源泉税を考慮した入力を行います。

実際に取引を入力してみましょう

この講座では、下記のような取引を実際に入力します。

2023年5月の取引

2023/5/1 株主から100万ペソの資本金を受け取った。
2023/5/2 オフィスの賃貸契約を締結するために、大家であるJAKAビルに100,000ペソの保証金を支払った。
2023/5/2 同時に、5月分の賃料として、50,000ペソをJAKAをビルに支払った。
2023/5/3 コピー用紙をブックストアにて、2,000ペソで購入した
2023/5/4 ジョブストリートに、社員募集の広告代として、6,000ペソを支払った。
2023/5/30 社員に5月分の給与として20,000ペソを支払った。

2023年6月の取引

2023/6/1 電話会社のPLDT社から5月分の電話料金として5,000ペソの請求書を受け取った。
2023/6/2 JAKAビルから6月分の賃料として50,000ペソの請求書を受け取った。
2023/6/3 顧客Aに対し、5月分のコンサルティング代として、20,000ペソの請求書を送付した。
顧客Bに対し、5月分のコンサルティング代として、25,000ペソの請求書を送付した。
2023/6/4 筆記用具をブックストアにて、1,000ペソで購入した。
2023/6/10 6月分の賃料をJAKAをビルに支払った。請求書は6/2に受け取り済み。
5月分の電話代をPLDTに支払った。請求書は6/1に受け取り済み。
2023/6/29  JAKAビルから7月分の賃料として50,000ペソの請求書を受け取った。
2023/6/31 社員に6月分の給与として20,000ペソを支払った。

2023年7月の取引

2023/7/1 顧客Aから20,000ペソの入金を受けた。
2023/7/2 電話会社のPLDT社から6月分の電話料金として5,000ペソの請求書を受け取った。
2023/7/3 顧客Bから20,000ペソの入金を受けた。請求額は25,000ペソだったので金額が不足している。
2023/7/4 顧客Aに対し、6月分のコンサルティング代として、20,000ペソの請求書を送付した。
顧客Bに対し、6月分のコンサルティング代として、25,000ペソの請求書を送付した。
2023/7/5 パソコンをPCデポにて100,000ペソで購入した。固定資産と計上し、耐用年数は3年とする。
2023/7/25 顧客Aから20,000ペソの入金を受けた。
顧客Aから30,000ペソの入金を受けた。
JAKAビルに7月分の賃料を支払った。
PLDTに6月分の電話料金を支払った。
2023/7/30 社員に7月分の給与として20,000ペソを支払った。

2023年8月の取引-ここからはVATと源泉税を考慮します。

2023/8/1 運転資金が足りないため、株主から500,000ペソを借りた。これは1年以上借りる予定なので、長期借入金とする。
2023/8/2 JAKAビルから8月分の賃料として50,000ペソ+VAT12%の請求書を受け取った。
2023/8/3 コピー用紙をブックストアにて、2,000ペソ+VAT12%で購入した。
電話会社のPLDT社から7月分の電話料金として5,000ペソの請求書を受け取った。ただしこの金額はVAT込みの金額である。
2023/8/4  ジョブストリートに、社員募集の広告代として、5,600ペソを支払った。ただしこの金額はVAT込みの金額である。
JAKAビルに対し、8月分の家賃を支払った。ただし5%の源泉を行った。
2023/8/31 社員に8月分の給与として20,000ペソを支払った。

2023年9月の取引

2023/9/1 電話会社のPLDT社から8月分の電話料金として5,000ペソの請求書を受け取った。ただしこの金額はVAT込みの金額である。
2023/9/2 JAKAビルから9月分の賃料として50,000ペソ+VAT12%の請求書を受け取った。
2023/9/3 顧客Aに対し、8月分のコンサルティング代として、20,000ペソ+VATの請求書を送付した。
顧客Bに対し、8月分のコンサルティング代として、25,000ペソ+VATの請求書を送付した。
2023/9/4 筆記用具をブックストアにて、1,000ペソ+VATで購入した。
2023/9/10 JAKAビルに対し、9月分の家賃を支払った。ただし5%の源泉徴収を行った。
PLDTに8月分の電話料金を支払った。
2023/9/29 JAKAビルから9月分の賃料として50,000ペソ+VAT12%の請求書を受け取った。
2023/9/30 社員に9月分の給与として20,000ペソを支払った。

2023年10月の取引

2023/10/1 顧客Aから前回請求書に対する全額入金があった。
2023/10/2 電話会社のPLDT社から9月分の電話料金として5,000ペソの請求書を受け取った。ただしこの金額はVAT込みの金額である。
2023/10/3 顧客Bから前回請求書に対する入金があったが、請求額の15%を源泉徴収された。
2023/10/4 顧客Aに対し、9月分のコンサルティング代として、20,000ペソ+VATの請求書を送付した。
顧客Bに対し、9月分のコンサルティング代として、25,000ペソ+VATの請求書を送付した。
2023/10/5 パソコンをPCデポにて100,000ペソ(VAT込みの金額)で購入した。固定資産と計上し、耐用年数は3年とする。
2023/10/25 顧客Aから前回請求書に対する入金があったが、請求額の15%を源泉徴収された。
顧客Bから前回請求書に対する入金があったが、請求額の15%を源泉徴収された。
JAKAビルに対し、10月分の家賃を支払った。ただし5%の源泉徴収を行った。
PLDTに9月分の電話料金を支払った。
2023/10/30 社員に10月分の給与として20,000ペソを支払った。

 

【XERO使い方講座】その2で実際に入力を行っていきます。