フィリピン人社員との接し方6か条

フィリピン人社員との接し方にはいくつかの気をつけるべき点がありますのでその解説です。

ニヤニヤしないようにしよう

フィリピンの人は、日本人特有の、ニヤニヤした表情をあまり心地よく思わない傾向があります。
何かをだまそうとしているようにもみえるし、馬鹿にしたようにも見えるようです。雑談であれば構いませんが、マネジメントの重要な話をしている時は、社員が何を言っても、表情を変えずに話をするように心がけます。
確かに、外国人同士のまじめな会話で、ニヤニヤしたシーンというのはあまり見受けられません。

社員と近すぎないようにしよう

社員の前で、特定の社員と仕事以外の話をすることは、最小限にしたほうが良いでしょう。社員と個人的に食事をする、コーヒーを飲む、何処かへ出かけるなどもNGです。

車に乗るときに隣同士に座ることも、距離が近すぎるため好ましくありません。
スタッフが1名なら自分は後ろに座り、スタッフは助手席に座ります。
スタッフが2名なら自分は前に座り、スタッフ2名は後ろに座ります。

明確な返事をしましょう。解説者にならないようにしよう

日本人は、Yes、Noの返事をする前の説明が長い傾向があります。
長く話している割には、結局、結論が不明解であることが多いです。日本人は解説者になってしまうことが多いです。

Yes, Noで答えられない場合は、自分が何かするのか、相手が何かをするのかどちらなのかをはっきりさせます。
つまり、従業員からの問い合わせに対する返事には

  1. YES
  2. NO
  3. You do
  4. I do

の4通りしかないことになります。

フィリピン人は上司に指示命令をされることに、生まれながらに慣れているため、「どこにボールがあるのか」をハッキリと意識をして行動をする傾向があります。日本のように「まあ、お互い、何かあったら対処していこうや」というような結論を出してはいけません。

意見を聞くより、まずは命令しよう

日本人はスタッフに意見を聞きすぎる傾向があります。
「できればこういう風に、いついつまでにやってもらえると、いちばんありがたいのだが、どうだろうか。できそうだろうか。」
「こういう事をしたいのだけれどもどうだろうか」

ではなく、一旦は

「いついつまでにやれ。」
「こういうことをやるぞ。」

と指示を出すように心がけます。先に指示を出した上で、不明点はないか、納期は現実的か、などの意見を聞きます。

リップサービスはやめよう

日本人は、リップサービスが多いです。相手を喜ばせようと思って、決まってもいないことをポロっと言ってしまいがちです。

フィリピンの従業員は、言ったことを全て、いつまでも覚えています。

彼らの話は聴こう

「労使の線を明確に引き、明確な命令を出す」ということは「高圧的な態度を保て」、ということではありません。
フィリピン人従業員の仕事上の話は、ウンウンといって、相手が話し終わるまで、遮らずに全て聴ききりましょう。

話を遮って聴こうとしないいのは、高圧的と取られ、かなり嫌われます。
チャンネルは常にオープンにしましょう。