マネジメント上のよくある問題

一貫性問題。

「あのときはこう言ったのに、今、あなたはこう言っている。一貫性がなく、おかしい。」というようにマネジメントの一貫性に強くこだわります。

不公平問題。

「あの人は許可されたのに、なぜ私には不許可なのか。不公平だ。」というような公平性に強くこだわります。

指揮系統問題。

「指揮系統がはっきりしない。きちんと組織図通りにやるようにして欲しい。○○が指揮系統を無視して私の部下に指示をしてきた。おかしい。」というように指揮系統に強いこだわりがあります。

社員同士の関係。

「あのリーダーは高圧的だ、なんとかしてほしい。」という上司への不満。
「あのメンバーは強情で言うことを聞かない。なんとかしてほしい。」という部下への不満。
これら社員同士の問題解決を、マネジメント層に委ねることが多く、社員同士で解決されることはほぼ皆無です。

プライド問題。

「みんなの前で、あなたは私に対して声を荒げた。私は侮辱された。」というように自己の体面を保つ意識が強いです。何年も一緒に働き、家族のような関係になったとしても、この“体面を保ちたい”という原則は変わりません。

家庭問題。


家庭に問題を抱えている社員が多く、それらを会社に平気で持ち込んでくるのが普通です。
小さい子供がいれば、「面倒を見る者がいないので、会社に連れてきてもいいか」と言ってくるし、母親に「会社に行かずにそばにいてくれ」と頼まれればそれを理由に辞めてしまいます。
ペットの病気を理由に会社を休む者もいるし、子供を学校に送るために、毎日遅刻してきたり、休んだりする者もいます。空港へ家族を迎えに行くと言って、突然休む者もいます。
厳しく対応すると、「なら辞めます。家族が一番なので」となります。

採用し、契約を結んだ直後に、「実は妊娠していた。来週から産休に入る」と言いだした社員もいます。

人生における優先順位は、1に家族、2に家族、3も家族で、4も家族です。
業務上の締め切りなどがあっても、家族を理由に欠勤するということが日常的に見られます。きちんと仕事をして、きちんとした評価を得て、報酬を得た方がよっぽど家族のためになると思うのですが、そういう理論はあまり一般的では無いようです。

 

この記事は2014年頃に作成したものの転載です。物価、時代背景などは当時のままですのでご了承ください。