ダブルバインド厳禁

この記事は2003年頃(35歳のとき)に書いたものの転載です。物価、社会情勢等は当時のままですのでご了承ください。

●コスト削減のため、社員の数を削減する一方で、使ってよい外注費も削減し、残業まで制限する。
「好きなようにやっていいよ」といいつつ、しょっちゅうチェックを入れ、あれこれ口を出す。
君たち子会社は当社の重要戦略に位置付けられている、といいことを言っておきながら、窓際族ばかり送りこむ。
毎年15日の休暇の権利を与えておきながら、しょっちゅう休みやがって!と怒る。
1時間の昼休みを与えておきながら、5分前に歯磨きを終了しろと命じる。

●これらすべて、ダブルバインド(二重拘束)といい、これが続くと精神分裂病を引き起こすらしい。企業でいえば、社員の無気力状態にあたるという。
そういえば私も
「これは締め切りは特にないから。」といいつつ「まだできていないのか?」とせかしたり、「これは打ち合わせ用だから適当でいいよ」といいつつ「細かいところがおかしいなぁ」とぼやいたり、いろいろ思い当たるフシはある。

●フィリピン人は特にこのダブルバインドに厳しい。
(あの時、あの人はああいったのに、どっちが本当なんだ!?)
と思われてしまう。これを何度もやるとダメマネジャーの烙印を押されるから注意しよう。